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機械仕掛けの鴉製作者のブログです。
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「あんた、嘘つきだねっ!」

荒木先生が推薦しているので試しにちょっと読んでみようかなと思い、手を伸ばしてみたんですが、あまりの面白さに次の日には6巻全部揃えてました。
中毒性の高い漫画に潜むといわれる、いわゆる単行病という恐ろしい病気です。
ひとたびページをめくってしまうと、次の話を読まなければ……次の話を読まなければ……と薬物依存症にかかった患者のようにページを読む手が止まらなくなり、本を読み終わったら「次の本は……!? 次の本はどこだぁ!?」などと喚きながら部屋中を動き回りつつ、脳内麻薬分泌の激しさに衝動を抑えられなくなって、身をよじりあてもなく体中の皮膚をボリボリ掻きまわったりします。
既に岩崎は末期症状でした。
まぁ、何が言いたいかというと……面白い漫画にも棘があるってことですね。

大金を賭けるギャンブルが主で、いわゆるカイジ系といえばおわかりでしょうか。
スピーディーな展開と駆け引きが強烈で、かつ圧倒的な画力で場の雰囲気を引き立てます。特に「口」の描き方が半端じゃないですね。「カッカッカッ!!」と笑ったときの悪役の表情が天にも昇ったような恍惚感を引き出していて圧巻でした。
悪役のこういう表情では、藤田和日郎さんの右に出るものはないといままで思っていたんですが、あまりに凄すぎて首位を食うどころの話じゃなくなってきました。
「僕はもうこの魔力から一生逃れられない気がする」って、どんだけ読者に言わせたい言葉なんですか。
トリックで読ませ、絵でひきつける漫画としてはこれ以上ないほど圧巻でした。

あ、でも戦闘部分は微妙かも。
面白いんだけど、ロデムや夜行さんがあまりにも妖怪過ぎて銃を持っている人が可哀想な一般人に見えてきます。
現代社会を舞台にしているのに、こういった無尽蔵な戦闘描写を入れるのはリアリティが薄れるので微妙に反対なんですが、これは作品内で暴力描写が重要な位置を占めているという意味での演出なのかもしれません。舞台は現代だけど、部分的にARMSのような世界観だと思えばいいのかも。
ロデムが出てくる時なんか目が光って、スーハー白い息を吐き出したりしてまんまスティンガーのような超人ぶりでしたからね。

あと予断ですが、じじいはバビル2世のファンだったって事ですかね。
後二体、あれ以上の化け物が控えていると言われたら気が気じゃないです。
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