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機械仕掛けの鴉製作者のブログです。
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有瀬さんのところでゲームが出来上がったらしいのでプレイしてみました。
「茄子と秋刀魚の美味しい世界」
http://novel.misw.jp/tonoshii/

西尾維新を思わせるような純理系テキストの切れが相変わらず素晴らしい。
構成が巧みだけど、それ以上に上手いと感じたのは個性あるキャラの動かし方。
特に通称・最強の幼馴染のキャラが魅力的であっちをヒロインにした方がよかったんじゃないかと思うくらいだった。
幼馴染属性やあふれ出るような理系知識もいいんだけど、特筆すべきは眼鏡っ子と言う部分。
眼鏡を掛けてるのにあんまりそっちが触れられていないのが少々残念だと思いましたね。
アラレちゃんから眼鏡を取ってしまったらただの天然暴力娘だけど、トレードマークのめがねをかけてはじめて『アラレちゃん』なんですよ! 眼鏡にはそれくらいの魔力があるんですから!(えー)

と、いつの間にか脱線してしまいました。ひとまず作品の内容に移りますね。
ネタバレになるんで詳しい内容は避けますが、ミステリとしては上級で、コアなネタながらも料理の仕方が上手いのは流石としか言いようがないですね。
さすが天才、どっかの誰かさんが作ったゲームとは大違いである。

構造上無理があるだろうけど、日常部分なんかは漫画化しても面白い話になったんじゃないんでしょうか。
主人公とヒロインのかけあいなんかは独特の空気が生み出せそうで、
ちょっとネガティブな「よつばと!」的な雰囲気が漂っていましたし。

あと、作中の『楽しくなると無性に死にたくなる』と言うのは、
達観してる人に多くありがちなんじゃないかと思う。
見通しが広いと、気分が沈むくらいでは多少の負荷にならないし、
むしろ這い上がる際のバネになるから死には繋がらない。
でも、気分が浮いていれば空に投げれば落ちてくるボールのように、しばらくすると重力に従って落ちてくるのが判るので、まだ浮いているにもかかわらず水面下に沈んだ後の息苦しい気分を味わうことになる。
つまり、常に死にたい気分を味わいたいならブルーの時は感情に身を委ねればいいし、
有頂天の時には落ち着いて達観すればいいのだ、って……何で自殺前提に考えてんだ僕は。
「NHKにようこそ」と似た雰囲気があるので、あの作品のネガティブな雰囲気が嫌いと言う人でなければ、多分大丈夫なんじゃないかと思います。お勧めです。

どうでもいいことですが、以前のオフレポから僕は有瀬さんの言葉をCV鏡音レンで変換することが多かったので、この作品でも主人公とヒロインがあの双子ボイスで脳内変換されてました。
病みボイスの鏡音リンが結構魅力的だった気がします。
ボーカロイドの特性上、カタコトな喋り方ですけどね。


こうやって先に作り上げられてしまうと、何だか無性に焦ってきました。
いかん、とっとと僕も今取り掛かってる作品を終わらせなければ……。
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