Ｐ２！（let's play pingpong!）

Ｐ２！（let's play pingpong!）

　

――少年が心奪われたもの、それは最速の球技。
最速だっけ……？　バトミントンの方が早いという話を前に聞いたことがあるけど、台が狭いから体感速度は最も高いのかもしれませんね……。

まあ、それはともかくジャンプで今現在連載中の卓球漫画を友人に薦められ、とりあえず１巻と２巻を購入しました。

私が元卓球部だと知ってのことかッ！

以前ジャンプで恥知らずな卓球漫画が連載されてて思わず「これは酷い」と誌面を壁にたたきつけるくらい呆れ、もうジャンプのスポーツ漫画は金輪際信用しない（主に超人化するスポーツ）ことにしていたんですが、これは面白いですね……。
コミカルな作画とセンス、十分な知識、物語の盛り上げ方、何よりキャラの創造がうまいと思いました。

運動オンチな主人公が自分にあったスポーツに魅入られて、少しでも追いつこうとする展開が燃える……というかまるっきり過去の自分です。
特に運動オンチで、何故か絵だけうまかったりする（今はそれほどでもないけど）ところがどうしようもなくデジャブ。
主観で色眼鏡になってるかもしれないけど、なんだろう…すごく、すごくタマネギです。

てな感じで個人的に好印象ですが、客観的に評価すれば難点も少し出てきます。
例えばジョギングなんてしてる卓球部は、私の知る限りではありませぬ（まあ、私が見ないだけかもしれませんが）。
外で練習するくらいならその時間、中で打ちまくっていた方がよっぽどトレーニングになるからです。
確かに疲れはしますが、ある程度の試合で持久力を完全に消耗するほど激しいスポーツではないので、持久力の優先順位は低いです。

それに、ジョギングの動きはただ前方のみです。
言うまでもなく卓球は前後よりも左右のフットワークを圧倒的に必要とするので、前方の動きのジョギングでは持久力がさほどつきません。
それをやるくらいなら、小休止を挟みつつ反復横跳びを延々と繰り返していた方が、持久力も瞬発力も鍛えられるのでずっと効率がいいです。

まあ、これは作者の意向ではなく編集部に無理やり「熱血スポ根をやれ！」といわれ、泣く泣くジョギングを描かされているのだと思っておきます。（笑）

少々ガッカリしたのがましろんの位置づけ。
せっかくの天才なのに先輩相手に手加減して1点も取れなかったり、ド素人のたまねぎに影響されまくったりで、天才性のインパクトがナッシング。
実力はあるけど情けない天才という微妙に位置にいるのは、多分、彼自身の性格がわりとヘタレに設定されているからかもしれません。ましろんはわりと好きです。
勘弁してほしいのは……彼が天才とうたわれているのはあの「真横に跳ねる」魔球があってこそなんだ！　という超人スポーツ漫画にありがちな理屈。
あの打球、詳細はまだよくわかりませんが……カットならいざ知らず、ドライブで左回転をかけるのは極めて困難、軌道のありえなさ、諸々の理由から現実離れした技のようです。
キャプ翼化は物語のリアリティが失われていくので、そこをどう対処して説得性をもってくるかが、Ｐ２の鍵になると思います。

ヒロムにはどうも、打球の瞬間を見切る眼がある感じですね……それを利用してスマッシュに反応できれば、かなり強力なカウンターが狙えるかも。
前衛ドライバーと相性がよさそう、カウンターが狙えないカットマンは強敵だろうなぁ……玉の回転を複雑にする高イボは打球の瞬間がわかっても回転がわかりにくいので、天敵でしょうね（ちなみに私はペンホルダー、ドライバーと高イボの変則型）。

長ッ！　特に最後のは卓球用語ばかりでやってない人にはわからないだろうなぁ……。わかる人だけ読んでてくださいｗ
すいません、語りすぎました……orz